美香先生(笑顔)

「オロナインがワキガ臭ケアに良い!」と一部で話題になっているのをご存知ですか!?

普段、切り傷や化膿止めなどとして使う機会が多いオロナインですが、腋臭(ワキガ)ケアとして使うにはどうなのでしょうか!?

オロナインは、傷口などで生じる菌を殺菌する働きがあるので、腋臭(ワキガ)の殺菌にも有効なのかもしれないと思われている方もいるかもしれません。

そこで今回は、オロナインが腋臭(ワキガ)に有効かというお話をします。

オロナインはワキガに使える?成分を徹底解説

オロナイン(商品名:オロナインH軟膏)は、大塚製薬が販売する皮膚用の軟膏薬です。適用する症状は、ひび、あかぎれ、しもやけ、切り傷、擦り傷、ニキビ、軽度の火傷、水虫などに有効です。

オロナインは、殺菌効果がある主成分が含まれているので熱傷、外傷や細菌、真菌感染症に効果があります。オロナインに含まれる成分には、次のようなものがあります。

・クロルヘキシジングルコン酸塩液
オロナインの主成分で殺菌効果があります。刺激が少なく臭いはほとんどありません。抗炎症作用により赤みや腫れなどにも良い効果があります。そしてニキビの薬としても活用されていて、できてしまったニキビをケアするのにも効果があります。

・ラウロマクロゴール
 基剤・保湿成分です。合成界面活性剤の合成ポリマーです。浸透力、乳化力が強く、局所麻酔としても使われています。洗浄力も強いのでシャンプーなどにも使われています。

・ポリソルペート80
 乳化剤、合成界面活性剤です。オイクレ等に使われています。

・硫酸AL/K
 乳化剤です。乾燥硫酸アルミニウムカリウム、またはミョウバンとも呼ばれます。無色透明の結晶体で、食品添加物の一種でもあります。殺菌効果があり、あく抜きなどにも用いられています

・マクロゴール
 軟膏基剤として調剤に用いられます。皮膚を保護する働きがあり、保湿効果もあります。

・グリセリン
 皮膚の一部にも含有される成分で、保湿力が高いです。水性なので肌の水分を吸収して保湿をする働きがあります。

・オリブ油
 オリーブオイルから不要物を取り除いた成分です。高い保湿力があり、肌を保護する働きがあります。

・ステアリルアルコール
 安定剤の一つです。保湿、肌の保護、肌を柔らかくする効果があります。

・サラシミツリョウ
 ミツロウの一つです。日光に晒して脱色・脱臭したものがサラシミツロウと呼ばれています。軟膏基剤の一つで、ミツロウを脱色することで黄色から白色になります。化粧品などに使われることが多いです。ほとんどは化粧品のクリームや口紅などの原料となっています。

・ワセリン
 油脂・基剤・エモリエント成分の保湿剤です。低刺激で肌に優しい成分です。皮膚の表面に油分で膜を作り、角質の水分の蒸発を防ぎます。そのため乾燥対策にも良い成分です。皮膚を保護する働きもあるので、鎮痛、消炎のための軟膏剤の基剤です。化粧品のクリームのとしても使われます。潤滑剤や皮膚の保湿や保護剤としても活用されています。

・自己乳化型
 乳化剤です。界面活性剤の一つです。

このようにオロナインには、たくさんの成分が含まれていますが、なかでも殺菌作用のある「クロルヘキシジングルコン酸塩液」が配合されているので、腋臭(ワキガ)に良いと思われがちです。

しかし、オロナインの高い殺菌作用は、一時的なものです。オロナインに含まれる「クロルヘキシジングルコン酸塩液」の殺菌効果は、せいぜい数時間です。

そのため、継続的に腋臭(ワキガ)を発生させる菌の増殖を抑えることは難しいです。

オロナインに殺菌成分は含まれているもののワキガに使うものではない

オロナインには、殺菌成分が含まれているものの、効果・効能を見ても腋臭(ワキガ)に関する記述はありません。そのため、脇に塗ることは本商品の使用目的ではありません。

オロナインの適用は、一時的に強い殺菌が必要な傷口などの消毒に特に有効なので、腋臭(ワキガ)のように慢性的にあるものや、いつ発生するかわからない症状には適していません。

つまり、その場で菌をしっかり押さえたいというような症状には、オロナインで症状を緩和させることができます。火傷や傷がその代表例です。

そして腋臭(ワキガ)の方がオロナインを使うと、次のような影響が考えられます。

まずは臭いです。オロナインに含まれる香料は腋臭(ワキガ)の臭いに混じると臭いを悪化させることがあります。

もう一つはベトベト感です。オリブ油は油脂で脂分が多いため、汗と混じると粘着性を感じさせます。全体的に、オロナインは油性が強いので脇の下に汗が増えて、油分が下着や洋服に付着することもあります。

また汗が増えると汗ジミの元にもなります。それから皮膚に影響があることもあります。オロナインには、表面活性剤が含まれています。界面活性座は皮膚に刺激の強い成分です。

そしてサラシミツリョウにアレルギーを起こす人がまれにあります。このように腋臭(ワキガ)対策として、オロナインは、あまり適していないと言えます。

それから腋臭(ワキガ)体質の方が、よく脇を洗浄しすぎて乾燥肌になった場合などにも一時的に活用することができます。このように腋臭(ワキガ)対策としてというよりは、保湿効果を狙った使用ならオロナインを活用することもありえます。

しかし、殺菌効果を狙うなら、短時間しか効果が続かないので何度も塗り直さないといけません。
 

ワキガ対策ならオロナインではなく制汗剤とデオドラントクリームの併用がお勧め

このように、オロナインは腋臭(ワキガ)体質の方にとって、全く活用できないわけではないのですが、本来の腋臭(ワキガ)の汗を抑えたり、臭いに対策するには適していません。

そのため、わきが臭をケアするためには専用の制汗剤やデオドラントクリームを活用することがお勧めです。そして腋臭(ワキガ)対策としてこれらの商品を使う場合に大切なのが、両方を併用するということです。

腋臭(ワキガ)対策で大切なことは、殺菌効果と制汗作用を同時進行で進めることです。そのためオロナインでは、一時的な殺菌作用しか期待できないので不十分です。また、オロナインは特有の臭いがあって苦手と言う方も多いです。

一方で、腋臭(ワキガ)や体臭専用のデオドラントクリームや制汗剤は無臭のものがほとんどなのでその点でもメリットがあります。また、持続性が長く、無添加なので、肌にも優しく安心して使うことができます。

オロナインはワキガに良い?についてのまとめ

美香先生(こちら)

今回お伝えした通り、腋臭(ワキガ)対策としては、やはりオロナインは適した商品ではないと言えます。しかしながら、オロナインが全く活用できないといわけでもありません。

腋臭(ワキガ)の方でも皮膚が荒れたり、炎症を起こした場合は、一時的にオロナインで抑える必要があることもあります。また、腋臭(ワキガ)を気にして肌が乾燥しがちな方は保湿クリームとしても活用することができます。

このように適材適所で、オロナインと腋臭(ワキガ)対策商品を上手く使い分けていく必要があります。

しかし、本来の腋臭(ワキガ)対策としては、消臭、殺菌、制汗が高い制汗剤やデオドラントクリームなど腋臭(ワキガ)専用の対策商品を活用するのがより効果的と言えます。

わきが臭や体臭が気になる場合、「もしかしたらこれは使えるかもしれない…」と考えることが多いですが、商品の取扱説明書に記載されている方法以外では使わないようにしておくことをおすすめします。

わきが臭や体臭が気になる場合は、デオドラントクリームを使って制汗と殺菌を行うことをおすすめします。