美香先生(笑顔)

出産後に急に汗をかくようになったという方は意外と多いものです。

そして、運動もしていないのに突然汗が噴き出してくる、冬なのに汗をかく、寝汗でぐっしょりとなるなど、これまでとは違う汗のかき方に戸惑う方も多いはずです。

今回は、産後の多汗や汗の臭いについてお話します。もしかして、私!?というママさんは是非ご参考になさってください。

出産後に脇汗がひどくなる「産褥期多汗」が引き起こされる理由とは


産後の多汗は、産褥期多汗(さんじょくたかん)と呼ばれます。産褥期多汗は、妊娠、出産などによるホルモンバランスの乱れから起こる多汗症の一つです。

出産後の産褥期は、ホルモンバランスに大きな変調をきたす時期です。

本来、人の発汗作用は女性ホルモンと男性ホルモンのバランスによってコントロールされています。男性ホルモンは汗の発生を高め、女性ホルモンは汗の発生を抑える働きがあります。

出産前には、女性ホルモンのプロゲステロンやエストロゲンが一時的に急激に増加します。そして出産後には、一気に減少し元のレベルよりさらに低くなるので、一時的に更年期障害のような状態に陥ります。

そして女性ホルモンの量が減ると、男性ホルモンが優位に働くようになるので、汗の発汗を促進されることになります。男性ホルモンが優位に働くことで、急に汗が増えるのはそのためです。

そして更年期障害の多汗症やホットフラシュと同じように、外部の温度や運動にかかわらず、突然異様な量の汗を出て戸惑うかもしれません。

誰も汗をかいていない状況で、一人で汗をかいてしまうことや尋常でない量の汗をかいてしまうことが不安で、さらに症状を悪化させていきます。これは精神性発汗(ストレスや不安など、精神的な理由による発汗)の一つです。

出産後に脇汗が気になり始めても腋臭(ワキガ)とは限らない

このような汗は臭いを伴うこともあるため、もしかすると突然腋臭(ワキガ)体質になったかもしれないと不安に思う方がいるかもしれません。

しかし、これは必ずしも腋臭(ワキガ)とは限りません。汗臭いと感じてもこれは腋臭(ワキガ)ではないこともあります。脇汗の臭いには、2つのタイプがあります。

エクリン汗腺からでる一般汗と、アポクリン汗腺からでる腋臭(ワキガ)汗です。

アポクリン汗腺から出る汗は腋臭(ワキガ)の臭いを伴う汗なのですが、もし産後に汗が増えてもエクリン汗腺から出る汗は腋臭(ワキガ)を伴うことはありません。

本来、この腋臭(ワキガ)の臭いのするアポクリン汗腺の汗は、生まれ持った腋臭(ワキガ)体質の方特有のものです。

ですから後天的にワキガが発症することはありません。産後を機に急に腋臭(ワキガ)体質になったかも!?と思っている方はご心配には及びません。

ただ、もしかすると元々腋臭(ワキガ)体質であることはあります。まずは腋臭(ワキガ)体質のチェック項目で確認して腋臭(ワキガ)体質の有無を調べてみましょう。

参考:腋臭の体質チェック!自宅で今すぐできるワキガ体質の確認方法を今すぐ読む

産褥期多汗の対策にお勧めの方法

産褥期多汗は、基本的にはホルモンバランスが元に戻ると、症状は自然に落ち着いてきます。治るまでの期間は個人差があり、数か月で治まる方もあれば、卒乳まで続く方もあります。

ホルモンバランスは月経とも関連が強いので、月経が安定するまで続くこともあります。そのため回復するには産後に急激に減少した女性ホルモンを促進して、ホルモンバランスを整えることが大切です。

産褥期多汗による汗の臭い対策方法1:規則正しい生活をする

ホルモンバランスを整えるには、規則正しい生活を送ることが何より大切です。

特に産後は授乳などの影響で、生活のリズムが乱れ、寝不足などにもなりやすいです。夜間の授乳で生活リズムが乱れ、睡眠も阻害されます。

できるだけ早めの就寝などを心がけて、日中は活動するようにしましょう。またよく眠れるように、昼間は日光を浴びるようにするのも大切です。もし夜間寝不足があれば昼間、数時間昼寝をするのも良い方法です。

産褥期多汗による汗の臭い対策方法2:バランスの良い食事

そしてもう一つ大切なのが、栄養バランスの良い食事です。

ホルモンバランスの乱れは、女性ホルモンの減少が理由となっています。そのため女性ホルモンを補う食品やサプリメントなども活用できます。

さらに栄養バランスの良い健康的な食事も大切です。妊娠後に減少した女性ホルモンを補うために良いのがイソフラボンです。

大豆イソフラボンは女性ホルモンを促進する働きがあると考えられています。イソフラボンは、納豆、豆腐、豆乳などにたくさん含まれています。

それからビタミンBも良いとされています。特にビタミンB6は、エストロゲンとプロゲステロンのバランスを整えるのに有効です。

この2つはどちらが過剰になっても自律神経が乱れを招き体温の調整に支障をきたし、精神的にも不安手になります。

これらの女性ホルモンのバランスを保つためにビタミンB6が効果的です。またビタミンB6は、つわりなどにも良いとされているので、妊娠中にも良い栄養素です。

にんにく、まぐろなどにたくさん含まれています。そしてタンパク質は、卵巣の働きを高める働きがあります。

妊娠中には鉄分も不足しがちになります。鉄分が不足すると疲れやすくなり、体内に老廃物を溜め込みやすくなります。そしてこの老廃物が汗の中に混じると粘り気のある臭いのある悪い汗へと繋がります。

さらに塩分や脂肪分も、老廃物となり汗に含まれると臭いの原因となるので塩分や脂肪分が多い食事も控えましょう。また授乳中には乳腺を詰まらせる原因にもなります。

産褥期多汗による汗の臭い対策方法3:適度な運動

三つ目は、適度な運動をすることです。汗には良い汗と悪い汗があることはこれまで何度かお話しましたが、臭いのある悪い汗を減らすには良い汗をたくさんかくことが大切です。

アポクリン汗腺は、脇や特定の部位にのみかくことが多いです。そのため、適度な運動で全身の汗腺を鍛えることは、全身から良い汗をかく習慣を作ります。

そして特定の部位から悪い汗がかくことを防ぎ、全身から均等に汗をかくことができるようになります。運動したときや体温が上がった時など、適正なタイミングに適量の汗がかけるようになります。

これまでのように健康な発汗が取り戻せます。良い状態でかく汗はサラサラとして水のような汗なので、老廃物も少なく臭いもありません。

産褥期の方にお勧めの運動はヨガやストレッチ体操です。自宅でも簡単にでき、赤ちゃんの世話をしながらでもこれならできるのではないでしょうか。

産褥期多汗があまりにもひどい場合は専門医を受診しましょう

もしこのような対策でも効果が見られない産褥期の多汗は、もしかすると甲状腺の病気の疑いもあります。

女性ホルモンのエストロゲンは、甲状腺ホルモンに関係があるので、状腺異常により起こっていることもあります。

多汗、体重減少、いらいら、不眠などの不調が治まらず、悪化するようであれば婦人科への受診をお勧めします。

出産後に脇汗が酷くなる産褥期多汗についてまとめ

美香先生(こちら)

今回は産褥期多汗についてお話しました。

本来、ホルモンバランスが回復すれば徐々に治まっていくものなのでそれほど心配は入りませんが、もし汗や臭いが気になるようであれば、今回ご紹介した対策法に加えて、制汗剤やデオドラント商品の活用も一つの方法です。

医薬部外品の制汗剤なら、効果が認められている有効成分が含有されているので、化粧品扱いのデオドラント商品よりも期待できます。

このサイトでは、ワキガ対策クリームを実際に使ってレビューしているので是非、参考にしてみて下さいね。