美香先生(笑顔)

市販されているデオドラント商品の効果には、主に5つの作用があります。

今回は、その5つの作用とそれに分類される商品についてご紹介します。

脇汗や脇の臭いが気になる場合、自分に適したデオドラント商品を選ばないと満足できる効果を得ることは難しいです…。

「どんなデオドラント商品を選べばよいのかわからない…」と悩んでいる場合は是非、参考にしてみてください。

市販されているデオドラント商品は5つに分類される


市販されているデオドラント商品には次の5つの作用と、それに分類される商品があります。

腋臭(ワキガ)対策にはこれらの作用が重要になりますが、それぞれの腋臭(ワキガ)の症状や程度、体質などに合わせた商品を選ぶことが大切です。

デオドラント商品の分類1:制汗作用とは

デオドランド商品のなかで最も多いのが制汗作用のある商品です。制汗剤がそれにあたります。

制汗剤には、汗を吸収する吸収剤と汗を抑える収れん剤が配合されていますので、毛穴を封じて汗が出るのを防ぐ効果があります。

毛細血管が収縮して、自然に汗が出にくくなります。スプレータイプ・スティックタイプ・ロールオンタイプ・パウタータイプ・クリームタイプなどさまざまなタイプのものがあります。

パウダータイプのものは、汗腺を塞いで汗が皮膚に表出しにくくします。汗が出にくくなることで、腋臭(ワキガ)の臭いを元から防ぐことができます。

スプレー・スティック・ロールオンタイプは持続時間が数時間程度でそれほど長くないので完全に汗が止まるといわけではありません。パウダータイプのものは毛穴に塞いで汗が出にくくなりますが、何度も塗り直しが必要です。

制汗作用のあるデオドランド商品には、「塩化アルミニウム」や「パラフェノースホン酸亜鉛」などが含まれています。塩化アルミニウムは、汗の出る汗腺を変性させて汗を抑えます。

塩化アルミニウムは、汗腺内の水分と反応して水酸化アルミニウムという物質を生成し、皮膚のケラチンと反応して角栓となります。

これが汗腺を塞いで汗が出るのを堰き止める働きをします。そしてパラフェノールスルホン酸亜鉛も、汗に含まれるタンパク質に反応して凝固物を作り、汗腺の出口を塞ぎます。

デオドラント商品の分類2:殺菌作用とは

腋臭(ワキガ)の原因となるのは、皮膚の常在菌です。アポクリン汗腺の成分と常在菌が合成すると臭いの元となる成分が発生するので、菌の増殖を防ぐのは腋臭(ワキガ)対策には欠かせません。

常在菌は、通常多くの人の肌に存在し、健康な状態であれば善玉菌として有効に働くのですが、腋臭(ワキガ)体質の方に多いジフテロイド菌は、アポクリン汗の成分と結びつきやすく腋臭(腋臭)の元となります。

腋臭(ワキガ)体質でない人にはジフテロイド菌は住みつきにくく、表皮ブドウ球菌などがほとんどです。こちらは、腋臭(ワキガ)を発生させません。アクリン汗腺の汗と結びつきやすい菌です。

殺菌作用のあるデオドラント商品に含まれる成分としては、「塩化ベンザルコニウム」「イソプロピルメチルフェノール」などがあります。

ジフテロイド菌は常在菌のなかではとても繁殖力の強い菌です。塩化オエンザルコニウムやイソプロピルメチルフェノールは、これらを抑える殺菌効果の強い成分です。

このような強い殺菌力のある成分を配合されたデオドラント剤は、強い殺菌作用がある証です。

それ以外の成分としては、トリクロサンやトリクロカルバンなどもあります。トリクロサンは殺菌や抗菌力が高い石鹸やシャンプーなどに、トリクロカルバンは薬用せっけんなどに使われています。

そして最近注目されていそして保湿効果、鎮静作用、低刺激性の成分としてフェノキセトールもあります。また別の記事でご紹介した焼ミョウバンも殺菌作用が高い成分でしたね。

デオドラント商品の分類3:化学的消臭法とは

化学的消臭法は、発生した臭いを薬剤によって無臭物質に変化させることです。

科学的消臭作用のあるデオドラント商品に含まれる成分は、「柿渋エキス」「パラフェノールスルホン酸亜鉛」「銀イオン」「緑茶エキス」「重曹」があります。

柿渋エキスは、柿タンニンとも呼ばれ防腐、防臭効果があります。体臭予防などの石鹸としても使われ、植物由来でお肌にも優しく害が少ないので安心して使用できます。

パラフェノールスルホン酸亜鉛は、消臭成分だけではなく殺菌効果もある成分です。

銀イオンは、殺菌作用もあるので脇汗の臭いを取り去ることができます。緑茶エキスは緑茶の中に含まれるカテキンやタンニンのような殺菌作用の成分が有効に働き、消臭効果が高いので衣類や洗濯物などの消臭剤にも使われています。

デオドラント商品の分類4:感覚的消臭法とは

デオドラント商品の効果の消臭法のなかで臭いを他の臭いで隠してしまう方法があります。これが感覚的消臭法です。

感覚的消臭法は、元の臭いよりさらに強い臭いをかけることで、臭いを覆い隠してしまいます。

例えば、芳香剤や香水、香りの強いスプレーなどがそれにあたりますが、腋臭(ワキガ)の根本的解決には繋がりません。また強すぎる臭いの香料は、成分としても刺激が強く肌にも負担がかかることもあります。

そして何より臭いが交じって腋臭(ワキガ)を悪化させてしまうことさえあるかもしれません。

デオドラント商品の分類5:出た汗を吸収・ふき取る

かいてしまった汗を吸収させ、拭き取る作用のあるデオドラント商品もあります。

腋臭(ワキガ)は、アポクリン汗腺の成分と雑菌の繁殖で酷くなるので、臭いのもととなる汗と菌をすぐに拭き取ることはとても大切です。そのため、まずは汗や菌が出てもすぐに拭き取ってしまえば、臭いの成分の発生を未然に防ぐことができます。

制汗剤や腋臭(ワキガ)クリームを使う場合も、汗や菌のない状態で使うこと効果を上げるポイントです。これらの商品は、他のデオドランド商品の効果が上げるのにも重要な役割があります。

出た汗を吸収し、拭き取る作用のある商品は、汗ふきシートや汗ふきパットなどがあります。  

このような商品を使う時は、常在菌はシートやパットが湿っているほうが拭き取りやすいので、ウェットタイプがよいとされています。

そして除菌作用のある汗ふきシートやパットもありますが、これらは臭いを抑える効果のある表皮ブドウ球菌まで一緒に除菌してしまうことがあります。

特に腋臭(ワキガ)が強度の方は、腋臭(ワキガ)が酷くなることもありますので除菌作用がないもののほうが効果があります。汗ふきシートや汗ふきパットは他の商品の使用前に活用すればさらに効果が高まります。

腋臭(ワキガ)対策には「制汗」と「殺菌」を併用する

美香先生(こちら)

腋臭(ワキガ)対策にとって大切なのは、制汗・殺菌・消臭・汗や菌の拭きとり作用であることが分かりました。

ワキガ臭を対策するためには、まずは汗の量を抑え、菌の増殖を防ぐことが重要です。

さらに臭いが酷くならないように、なるべく他の臭いで誤魔化すのではなく、腋臭(ワキガ)の臭い成分を元から抑えることが大切です。

さらにこれらの効果を高めるには、汗や菌の増殖を拭き取り作用のある商品でまずは脇をきれいにしてから制汗、殺菌、消臭作用のある商品を使うのがよいでしょう。

このようにいくつかの作用のある商品を上手に組み合わせて、しっかり腋臭(ワキガ)対策していきましょう。